2004 アイアンマンジャパン五島長崎
5月23日 天気晴れ 気温18、5℃ 水温19、6℃ 湿度56% スイム会場からアナウンスが
流れてくる。いつもながら、大会当日は不安と緊張そして何故か冷静な自分がそこにいる。
今回ほどスタート地点に立つことの難しさを感じたことはなかった。理由は色々あったが長くなる
ので、一言”家族や会社関係そして友人、知人の協力”に感謝します。ほんとうにありがとう!
今回のレースはアイアンマンディスタンスで行われ、スイム3,8q バイク180q ラン42qの
計225,8qハワイアイアンマンの権利(参加者850人中50人のみ資格有り)を狙って全国か
ら強豪の集まる大会だ。

AM7:00 スイムスタート 水温19℃でウエットスーツが肩までしかないタイプだったので途中
寒さでリタイヤかと心配したが、何とか完泳する。ただ、波が結構あり(浜辺では50cm沖は1m
程度)スイムを苦手とする自分は何度か海水を飲んでしまう。(後から聞いた話で救急車が出動
、運ばれた人が旅館に泊まっていた同部屋の一人であったのには驚かされた。幸いにも海水の
飲み過ぎですんだ。)浜に上がった時は1時間29分、時間はかかったがスイム練習を殆どしてい
なかったので、すぐに納得する。
 バイクの着替えはテントの中でするのだが、満員のため外で着替える。足の砂を払い、靴下、
バイクシューズを履き、バイクパンツ、バイクシャツ、サングラス、グローブ、ヘルメットの7点セット
を身につける。いつも思うけれど、よく間違えずにちゃんと着替えられるものである。(自分で感心
する)時計を見るとすでに10分が過ぎていたが、別に焦りはない。最後のランでつぶれることと
比べると別に問題はない。今回は耐久レースなので気分転換できるようバイク、ラン共に衣装を
替えることにする。
                                                                         
                                 バイクコースの五島列島(福江島)は人口
                                 約4万3千、島の端から端までは約100
                                 q、感覚的には宮古島と同じくらい?なの
                                 で、どうしても180qにもなると同じ場所
                                 を通る所がでてくる。。平地であれば良い
                                 が、噂に聞くアップダウンの連続で、特に
                                 3度通過するところが心臓破りのコースに
                                 なる。
                                 100q以降お尻が痛くなり、150q以降
                                 はサイクリング状態になってしまったが、
                                 幸いにもパンクしなかったので次のランに
                                 賭ける。バイクゴールした時はスタートして
                                 から8時間30分が経過、バイクで7時間
                                 かかったことになる。
                                 (平均アベレージ26q、舞鶴デュアスロン
                                 のバイクコースとほとんど同じアベレージな
                                 ので、アップダウンも同じくらい?)気持ち
                                 良かったのは、ゴールしてバイクや次のラン
                                 バッグをスタッフがすべて用意してくれると
                                 ころかな?まるで自分が殿様みたいな気分
                                 になれました。さすがは常に人気ベスト3に
                                 入る大会だ。(スタッフに感謝、感謝!)

ランにはいり、時計を見るとPM3:30。スタートして
早くも太陽が西の空に傾き始める時刻になっていた。
10q過ぎからガス欠、初めは坂だけ歩いたが、その
うち平地でも歩きだす。20q地点で皮算用してみる
とゴールまで5時間以上かかってしまうことになる。
そんな時、助けて下さった(まさしく天の恵み)のが25q
地点のエイドステーションでした。目の前に”おにぎり”が
あり、その上”スープ”まで用意してあったのです。おかげ
さまで25q以降は自分で言うのもなんですが、高橋尚子
よりも速く、そして足はハワイアイアンマンのスタート地点
に一歩一歩近づいていた感じでした?

そして、40q地点の表示を見て初めて自分もアイアンマ
ンの一人になれる、と確信を持つ。この時点で目は、うる
うる状態。時間ははっきり憶えていませんが、太陽が西
の空に沈み、綺麗な夕焼けも薄くなって、夜の気配が近
づく時間帯でした。ゴールは、身体はボロボロ状態でし
たが見栄をはってジャンプ一発!(下の写真)
気張った甲斐あって42qを4時間25分で完走。
スタッフ、ボランティア、応援して下さった皆さん本当にあり
がとうございました。
成績   12時間56分02秒
      320位 / 850人
 

福江港の青い海
ラン20q地点
体験記
平成 16年5月23日
天気 晴れ
気温 27℃